右の肋骨の下の部分の慢性の違和感でのご来院

 

今日は、最近、夜更かし癖がついて困っている、神奈川県大和市の整体【ダフィーカイロプラクティック南林間】の坂木です。

今回は、内臓関連からの症状第4弾です。筋骨格系からの症状と思われてご来院頂いたが、実は内臓からの関連通だった、というケースです。

神奈川県大和市の整体【ダフィーカイロプラクティック南林間】イメージ

 

経緯

2ヶ月前より、みぞおちから右下肋部(肋骨の下の際)に鈍い痛み・重さ・シクシク感・うずきを感じるようなった30代の女性の来院です。前かがみになっていると余計に圧迫されるようで違和感を感じやすくなります。

内科、胃腸科、整形外科などでレントゲン、CT、血液検査、胃カメラなどの検査を受けましたが、特に異常は見当たりませんでした。

以前より、体の右側にいろいろ症状を訴えやすいという事で、整体を探して当院へいらっしゃいました。

初診時

腹部を押しても痛みの誘発はありません。体を動かしても痛みの誘発はありません。丁度、痛む部分が横隔膜の領域に該当していたので、肋骨の動きや横隔膜の動きを触察や、叩打音により判断しますが、異常はありません。自分でも気になって横隔膜あたりをよくマッサージしていたという事なので、逆に右側の方が左側より柔らかくなっていて、よく動いているくらいになっています。

肋間神経痛の観点から、その領域を支配している神経の出口となっている背骨の歪みを見てみます。動かしてみても痛みの再現はされないので、直接的な関連はなさそうですが、神経走行上にトリガーポイントがあり、そこを押すと肋骨下部に響くというので関連はありそうでした。

しかし、症状の誘発のされ方があまり明確でなく、あまり第一原因となりうる程のものでもなさそうでしたので、一応今回の方針としては、肋間神経の走行の障害を考慮に入れつつ、全体調整で様子を見てもらうことにしてもらいました。また、横隔膜と関連がある大腰筋や股関節の調節も取り入れてみました。

 

2回目

前回より1週間あけてのご予約を承っておりましたが、その当日電話連絡があり、その後、病院で検査してもらったところ大腸炎が見つかり、どうも今回の肋骨下部のうずき・鈍痛はそこから来ているという事が判明しました。そこで病院での治療を優先させるという事で、当院での施術は終了ということになりました。

 

内臓からの関連痛

内臓からの痛みの感覚は、自律神経を伝わって、背骨の中の脊髄神経に入っていきます。その際、同時に腹部の筋肉(腹壁)からの神経も合流して入ります。そのため、内臓の痛みが腹壁の痛みと混合されて感じてしまいます。

痛みを感じる神経は2種類あり、Aδ線維とよばれる鋭いズキッとした痛みを伝える神経と、C線維とよばれるジーンとした鈍い痛みを伝えるものがあります。体表の痛みを感じる神経の割合は、Aδ:Cで1:4の割合ですが、内臓ではAδ:Cで1:10と鈍い痛みを伝える方が圧倒的に多くあります。そのため、内臓の痛みはあまり範囲がハッキリしないズーンと響く痛みになります。

一応、内臓の関連痛でやすい領域があるので図に示します。しかし、実際には図と食い違う事も多々あります。

内臓関連痛図 神奈川県大和市の整体【ダフィーカイロプラクティック南林間】

 

 

 

考察

何にせよ、症状の原因が分かってよかったです。原因が分かれば対処のしかたがわかります。よく、多数の病院や医療機関を巡ったが原因不明です、といわれて当院を尋ねられる方が多いです。そのような人々は今まで、精神的なもの、自律神経がおかしいから、みたいに片付けられる場合も多く、逆にご自身でそう思い込んでいる場合もあります。

しかし、体調が崩れる、症状が出るということには、必ず原因となる障害部位があるり、単にそれを見つけ出せていない場合が多くあります。

例えば、一時、腰痛の原因の多くは非特異的腰痛と呼ばれる、原因が明確でないものが全体の70~80%あると言われていました。特異的腰痛とは、MRIやレントゲンなどの画像診断で目で見えて分かるものの事を指します。この中には、ヘルニアや滑り症、変形性の関節症などが含まれます。これらのものは腰痛全体の2~3割程度で、あとは機能的腰痛(非特異的腰痛)と言い、原因が明確でなく特定できないものが7割以上あると言うことだったのです。

非特異的腰痛は原因がよく分からないため、心理的なものとされる事もありました。当院でもSMTといい心理的要因から自律神経系を介し、痛みを誘発するという機序を勉強し、施術にも取り入れていますが、実際、純粋な心理的要因のみで発症するのは少数であるという印象を受けています。

最近では、病院での検査・診断方法が進歩・改良したお陰で、今まで非特異的腰痛とされ原因が分からなかった症例が、原因が特定され非特異的腰痛の割合も減ってきています。
体が痛みを訴えたりする場合は、必ず原因(障害部位)が存在します。

それを見つけ出すのが一番大事だと思います。今回の症例もその事を再確認させれれたケースでした。

今回のご報告はこれまで。神奈川県大和市の整体【ダフィーカイロプラクティック南林間】の坂木でした。何か分からない事があればご相談ください。

では。

 

 

追伸;

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