悪化因子について
【今回の記事はブログ統合のため、他ブログより転載しました(初出2014年10月)。】
症状を悪化させる要因の事を、増悪因子とか悪化因子と呼びます。
症状を治す要素の一つは、悪化因子を避ける事です。折角、治しているのに、悪化させる事をしては元の木阿弥になる、と言う事です。
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例えば、右ひじを痛めた米メジャーのヤンキース田中投手は、投球することが悪化因子になります。したがって、治療に入った最初の3週間は、一切投球動作は行わなかったとの事です。
また、漫才師の横山やすしさんは、肝硬変なのにお酒を控えませんでした。結果、死期を早めてしまいました。これも悪化因子を避けなかった、と言えます。
この様に悪化因子を避ける事が、治癒・改善の方法の一つとなります。
例えば、体の何処かが痛くなり、それが仕事の姿勢から無理がかかり引き起こされている場合があります。仕事の姿勢で取らざるを得ない場合は、仕方ありません。仕事ですから。
ですので、その場合は、なるべく負担のかからないようなポジショニングや、道具の使い方、作業手順などを、現場で出来る範囲で工夫しながら、変更できる事を相談させていただいています。
しかし、使いながらになるので、当然ながら休養の場合に比べて、改善の進捗具合は遅くなります。
悪化因子が仕事・職業や競技者でなく、趣味レベルの事柄(レクリエーション、スポーツなど)である場合は、症状の重症度によりますが、症状が改善するまで避けてもらった方が無難です。
ずっと永遠にやめなさい、という訳ではありません。一時的に控えてもらって、症状が軽減したら、再び始めればよいのです。
しかし、ただ休んでいるだけでは、再開したときに、また同じ様に症状が再発する可能性があります。そのため、休んでいる期間は、再開したときに体を痛めないように、不具合があるところ、弱いところなどをガンガン、リハビリしていくのです。
ここら辺のメリハリを誤らない事が、体の痛みの改善のポイントになります。
では、今日はこんなところで。