右膝の外反の痛みで来院
今日は、神奈川県大和市の整体【ダフィーカイロプラクティック】の坂木です。今回は、典型的な外反膝のクライアント様の症例報告です。
外反膝は、いわゆるX脚・内股の事で、膝が内側に入り、つま先が外側に向いた、主に女性に起りやすい脚の形です。
photo credit: Grey Knee Socks in Bed – West Hollywood, CA via photopin (license)
1、最近の内股事情
以前、あるクライアント様から伺ったお話で、いまどきの女子高生は「かわいい」ということで自主的にワザと内股にしているらしい。
本当ですか、それ?
止めときなさいって、体に悪いよ!
ファッション雑誌などのモデルの真似らしいです。
こんな感じ↓
photo credit: Bunny – 0.1 via photopin (license)
女性はもともと男性に比べて膝が内側に入りやすい傾向にあります。
一説によると骨盤が男性より幅広のため、股関節の位置が外側になりやすくなり、歩くときなどに重心線に足を近づけるため膝が内に入りやすいと言うのがあります。
しかし、骨盤幅が小さい女性でも内股の人は多く、股関節を外側にキープする外転筋という筋肉群が弱くなっているからでは、という説もあります。
いづれにしろ外反膝は膝に負担をかけ、膝を痛める原因になります。特にスポーツを行っている女性では、膝の側副靭帯や十字靭帯を損傷するリスクを高めると言う事で話題にあがります。
2、症例報告
今回の症例のクライアント様は、街中にショッピングに行った際、久しぶりにハイヒールを履いて一日中歩いていたら、それ以来右ひざが痛くなったという事で久しぶりにご来院になられたクライアント様です。2年くらい前に同様の症状で初診で来られ、矯正と修正エクササイズで症状の消失をみ、その後は特に問題もなく肩こり等での主訴でご利用されている方でした。
2-1、術前
来院時の症状は、歩行時の膝の痛み・違和感がメインで、膝の曲げ伸ばしは比較的大丈夫とのことでした。
施術前の動作確認として、膝の屈伸動作と踏み台昇降を行っていただき、ご本人にも状況把握の為、動画にて確認していただきました。当院では、歩行に関連する問題がある場合は、動画を撮影させていただき、改善度合いの進捗状況や現状把握に役立たせていただいております。
その時の動画をご本人の許可を得て下に提示。
施術前の膝の屈伸運動です。特に何も意識してもらわず普段通りの動きを行っていただきます。
右足先が外に向いていて、膝は内側に入ってきている、典型的な内股になっています。これが両足そろうとX脚と呼ばれます。
もう一つがステップ台での上り下りです。こちらも特に何も指示せず、普段通りの動きを行っていただきます。
脚のアライメント(配列)や筋肉の動作パターンがスムーズに行っていないので、踏み出す位置が一定でなく、体が左右にぶれてしまっています。
以前ご指導させていただいた運動を最近は、「そういえばやってないな~」ということで下肢のアライメント(配列)が以前のクセで戻りつつあるようです。
膝の関節は、体の三大関節(肩関節、股関節、膝関節)の中で唯一、関節が筋肉に覆われていません。膝の上下の筋肉により動きを制御されていて、関節を支えているのは靭帯、関節包、腱、軟骨などによります。したがって、膝が悪い方は、股関節や足部からの影響も多くあります。
今回は、膝下の骨(脛骨)の外旋・外方変位の矯正、足部・股関節の矯正とそれらの修正エクササイズを行っていただきました。
2-2、術後
こちらも特に注意をせず、自然な状態で膝の屈伸をしていただきます。
膝の外旋も減り、自然と立てています。それに伴って屈伸動座で膝の内に入る度合いも減ってきています。まだ、沈み込み動作の始めの部分で膝が内に入ってくる動きが見られます。動画内でもそのことについてクライアント様と確認し合っています。
次にステップ台の昇降です。
術前よりふらつきが少なく、足の動きが一定になって安定しています。
通常歩行でも痛みが出なくなったというので、とりあえずこれで様子見となります。
もともと、以前、同じような症状で矯正を受けていたので、修正はスムーズに進みました。
しかし、ここからが大事で、この良い状態をキープできるようにご自宅でセルフケアの運動を行ってもらう必要があります。このブログ内でも何度も言っているように、即時効果を継続効果に変えなければいけません。
今回も、セルフケアの運動を自宅で励んでいただくことになりました。
3.まとめ
今回は、女性に多い外反膝(内股)の典型的な症例のご紹介をさせていただきました。特に女性は骨格上、X脚になりやすいので、ご自身で気になる方は、ウィンドウなどに写る自分の歩き姿勢などをチェックしてみると良いでしょう。
今回は、この辺で。
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