私個人の職域
【今回の記事はブログ統合のため、他ブログより転載した記事です(初出2017年2月)。】
前回のカイロプラクティックの職域についての話の続きです。今回はもっと個人的な部分での内容です。
今回の趣旨
今回のはカイロプラクティック全般の話ではなく、では個人的にはクライアント様のどの範囲までを対象としているのか?ということを表わしていこうと思っています。
というのもあまりに対象範囲を広げすぎると、結局、対応しきれないというのがあるからです。
施術院のなかには何でも診ますよ~というところもありますが、浅い知識とうる覚えの技術でクライアント様に何となく対応する、というのは専門職としては失礼だろうと思います。
そんな訳で、今回は自分の対応範囲を明確にしようという企画です。せっかく勇気をもって見ず知らずのところに電話をかけてきた初診の方が、「スミマセ~ン、ウチ、そーゆーのやってないんですよ~」なんて言われたら凹みますよね。そんな思いをせずに済むように、事前にお受けできるもの・できないものをお知らせしておきます。
私の職域はこんな感じです!
以下に私がカバーしている分野を挙げて見ます。これだけでも結構、広域にわたっているな~と思います(欲張りさん!)。ちょっと、これ以上は広げられないですね。
①筋骨格的問題に関するもの
姿勢改善、筋肉の痛み、関節の痛み、動かしずらさ、スポーツ障害、身体機能向上。
体の構造的なこと、運動力学的なことなどは、もっともカイロプラクティックが得意とする分野です。
②神経内科的に関するもの
しびれ、頭痛、めまい、ふるえ、感覚の鈍磨、視覚機能向上、自律神経失調、運動失調。
神経生理学的な内容も近年、カイロプラクティックが得意とする分野として取り上げられるようになりました。以前は、構造学的なアプローチが一般的でしたが(例えば神経が圧迫されているなど)、生理学的な側面からもカイロプラクティック・アプローチが有効になってきています。
③産婦人科的に関するもの
産後の諸問題、妊娠期の不快感、尿漏れ、更年期、不妊
④一部の内科的なもの
胃の不調、冷え性
⑤一部の体質改善に関するもの
一部のアレルギー症、一部の依存症
⑥運動指導
私の職域外のもの
①幼児・小児にかんするもの
幼児・小児は大人のミニチュア版ではありません。軽々しい考えで取り扱うべきではなく、広い知識と経験、バックアップしていただける医療機関が必要と考えています。学童クラスに達する年齢では当院で施術できますが、それ以下の年齢の方の場合、お受けする事はできません。
②命に関わるもの
癌、脳血管障害、その他重篤な病気全般。一部の自然療法家の中には癌を施術の対象としている者がいますが、命に関わる事柄を軽々しくビジネスの対象にする態度は関心しません。
③カイロプラクティックで禁忌とされているもの
骨折、感染症、先天性の疾患
④美容的なもの
小顔、歯列矯正、姿勢改善・側彎症などの体の機能障害に繋がるもの以外の見た目だけが問題のもの。
そもそも美容的な要望というのは、個人の感覚によるものが大きいので、成果が計りづらい。O脚をくっつけたいという要望なら、膝の間隔を測ればいいので成果がわかりやすいが、例えば骨盤を締めたいという要望は多いが、じゃあ、骨盤が緩んでるっていうのは何を意味しているのか?っていう基準が曖昧なので、骨盤が絞まってる状態っていう基準も曖昧になってます。それでは、ウェスト計って、そのサイズを基準に成果を確かめようかとすると、人によっては「いいです、自宅ではかりますから」。これでは、成果でているのか、いないのかわかりずらい。
小顔矯正っていうのも流行ってますが、かなり怪しい。何故なら、表情筋は通常の骨格筋のように骨から骨にくっついているわけでなく、筋・筋膜にくっついています。土台が柔らかいので柔軟に動く事ができるのです。ですので、形がもともと変わりやすい。グイグイ押したりしてやれば、筋内の水分が移動するので、小さくなったようにすぐ見えます。ですが戻りやすいので、うつ伏せで寝たりしたら、とたんに水分が戻ってきて元に戻ります。小尻もいっしょ。お尻の筋肉は体の中で一番筋量があるので、マッサージで押してやったり、ストレッチすると、水分が移動し小さくなったように見えます。でも一時的。
早い話、詐欺っぽいのであまりやりたくないのです。
⑤手足の急性の打撲、捻挫
処置をしてもかまいませんが接骨院とやることは大差ないので、保険が利くところで処置してもらった方が良いでしょう。
⑥アニマル・カイロプラクティック
カイロプラクティックの一分野で動物に施術をするところがあります。私には全くわかりません。私にとっては、動物に施術することは、宇宙人に施術することと同義。
まとめ
もっと、サラッと紹介するつもりが、思いのほか熱く語ってしまいました。長々お付き合いありがとうございました。
では。